"文学少女"と月花を孕く水妖

“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)

“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)

シリーズ6巻目。
テーマは泉鏡花の「夜叉ヶ池」
麻貴先輩メイン、姫倉に関する話。
今回は番外編って位置づけなので、本編とはちょっと雰囲気が違うかも。
ミステリー要素を控えめにして、遠子先輩、麻貴先輩、紗代、それぞれの人物の描写を重視したような書き方になってるような気がしました。
ただ私はずっと麻貴は好きじゃなかったし、今回の話でも嫌な役回りだったので読んでいてどうも煮え切らない感じでした。
紗代が必死の想いで抱えてきた"約束"を「くだらない」と一蹴した時は、本気で死ねば良かったのにって思ったくらい。
ちなみにエピローグで語られていた結婚相手ってやっぱり……。
いやでも……うーん……あの人しかいないですよねー。
これって残り2巻でハッキリ書いてくれるのかな?


紗代はもうちょっと描写が欲しかったかなぁ。
でも最後に現実を生きることを決意した紗代の今までとのギャップはなかなかの破壊力でしたね。
「えっとその……井上さんに、お手紙とか……してもいいですか」
心葉はどんだけフラグ立てれば気が済むんだよ!


遠子先輩は5巻ラストを受けて、謎な部分が多かったですね。
残り2巻、"文学少女"がどんな結末を迎えるのか楽しみです><
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